昨日のショコラ

2004年11月1日
 チョコレートケーキみたいになりました。
 でも、あのしっとり感がガトーなのだろうか。
 おいしゅうございましたが、一切れで満足です。

 して、昨日あんな事言ったけれど、やっぱり悲しむ相手が居るのに危険な事はしちゃいけないよね。
 ようは何が言いたいかと言いますと、悲しむ人が居るのは悲しいし、人が死ぬのもいけない。

 で、嬉しい人や楽しい人や笑ってる人が居ると、ちょっと救われたり嬉しかったり楽しかったりする。
 だからか、小説やらブログやらおどけたりやらをするのだろうし、私は今日も帰路を法定速度遵守で――いやちょーっとだけオーバーして走ってきました。
 姉が先日、ガトーショコラを料理教室体験入学とやらで作って持って帰ってきた。
 美味い。美味い。店のものと遜色がない。というより、店でガトーショコラを食べた事が無いけれど、とにかく美味い。
 ので、レシピがふと目に入り材料を買いだして作る事にする。

 20歳にして、初めてのケーキ作り。

 チョコレートを湯煎でとかして、バターを室温に戻し、卵も少しだけ暖めておく。
 メレンゲを作り、卵黄も砂糖と混ぜる。
 楽しい。メレンゲを作る時など、無心になれる。

 すべてを混ぜて、型に流し込み焼き上がる。心はウキウキ通りを行くが、一日冷やしてからの方がしっとりとしておいしいとの事で。
 犬が如く冷蔵庫の前で自身に「待て」をする。味のほどは、明日の日記で。

 して、古川日出男氏の新刊を買う。短編が19編も入っているお洒落な作り。妖精の足跡云々とはじまるのだから侮れない。

 そして、家に帰り邦人殺害のニュースを今更知る。
 自己責任云々と言うつもりはない(流行語?)。
 こういう事に関して、一貫して何も言わないどこうと思ったけれど今回は少し。
 死を揶揄するのは間違っている。悲しむ人間は居る。それを知らないほど子供なのか? 世界は。
 文字は繋がっていくぞ。ネットで残した些細な言葉が、いったい誰を傷つけるか。

初めて

2004年10月31日
 こちらからリンクさせて頂きます。
 見させてもらいます。

 のびたテープ大好きなんで。

 アジアンカンフージェネレーション。技術力が高いというわけではなく、雰囲気作りや世界観の作り方が凄く巧い人等。
 音楽でどちらが重要なファクターかというと、後者であると私は考えます。

 技術力があればまた世界観も広がるのだろうけれど、その人にしか見えない世界に行かれて困る事も時々。

自分に対して

2004年10月30日
 長いよ、暇人。

 で、100Sのニューアルバムが気になる事も入れておかなければ。
 あと、名古屋インディーズバンドブーム(個人的)があったのも入れるのを忘れていた。
 Zoophiliaにboogiehouseなど、解散しちゃったけど、ぴかりと光る人達が多かった。Stereo Fabrication of Youthが、唯一その時代から今も頑張ってますね。みんな買ってあげよう。

 コーネリアスの完全新譜もまだかなあ……

 あと、husking beeは、当時「パンク」に分類されていたかもしれない。3ピースの時はその色が濃かったよね。
 だいたい、メロコアの「コア」ってなんだろう。
 国境くらいだな、境界線がはっきりしてるのって。

私の音楽遍歴

2004年10月30日
10代前半

 姉がB’z教に入信。常にB’zを聞かされて、嫌になる。
 現在でもイントロでB’zかどうかが判断できる特技を持つ。稲葉さんが教員免許を持つ、家庭教師をしていた、など変な知識が多く付く。
「音楽など雑音だ!」と名言を残す。

10代中頃

 ラジオを聞き出す。伊集院光から始まり、ナインティナイン、爆笑問題、コサキン、むろまにどくほん。とにかく無節操にラジオばかり聞いていた。
 そこで「ゆずのオールナイトニッポン」と出会う。朝の四時くらいに下ネタばかり言ってのけ、最後には外に出て路上ライブをして終わる、という素敵な構成。そしてその歌声に惹かれる。
 その後、徐々にゆずの名前が広まっていき、ラジオで曲を良く耳にするようになる。

 姉の挫折したギターを触りだしたのもこの頃。
 音楽が少しだけ、本当に少しだけ好きになる。

10代中頃(2)

 しかし、ゆず以降やはり音楽に興味は湧かず、ラジオの曲紹介が嫌いでしかたなかった。ゆず自体も、数枚のアルバムを聴いた後ほっておく。
 そんなふうでナインティナインのオールナイトニッポンを聞いていると、矢部浩之氏が「椎名、林檎で歌舞伎町の? 女王、って曲名でええの? なにこれ」と変な曲紹介をする。「ん?」と意識がもってかれる。
 流れ出す曲。

 しびれた。

 浜崎あゆみやらクリスタルケイやらドリカムやら、鈴木あみやら、グローブやら、とにかくそういう女性アーティストが私の中の「女性の歌い手」という概念だった。それを、いきなりぶちこわしてくれた。
 歌舞伎町で展開する一人の女性の物語を淡々としたアレンジで、ドスを効かせ唄う女性。林檎。意味がわからない。

 しかし、当時は情報を仕入れる手段もなく、日々は過ぎる。
 そして無罪モラトリアムがいつの間にか発売するらしいCMを見て、上記の出来事を思い出し、即刻、姉に借りてくるよう頼む。

 聞く。衝撃を受ける。
 まず、音楽ではなく、椎名林檎にはまる。

10代後半。

 姉がB’z教だとすれば、私は林檎教に入信した。今考えると気持ち悪いはまりようである。椎名林檎の音楽を否定する人間を否定していた。恐ろしい。

 この頃引っ越し、伊集院氏のラジオが聴けない地域に入る。
 ラジオ熱が冷め、深夜帯を、テレビを見て過ごすようになる。
 ちょうどインディーズという言葉が浸透しはじめた頃で、その手の番組が多くやっていた。
 アジアンカンフージェネレーションやゴーイングアンダーグラウンドを知る。
 共通点は眼鏡である。

 その頃表に出ていたアーティストといえば、ラルクアンシエルや、グレイといったお洒落でスマートなアーティストだったのに、ちょっと底に潜ると、ふとっちょ黒縁眼鏡や、ぼさぼさ髪の眼鏡が、観客を熱狂させ、涙させているのである。

 ここが俺の場所だ!

 そんな思いがして、インディーズの世界に入り込む。本ばかりに金を使っていたが、ちょっとはCDも買ってみようと決心。
 まず、眼鏡バンドから入ろうと決める。
 当時の眼鏡バンドと言えば上記の「アジアンカンフージェネレーション」に「ゴーイングアンダーグラウンド」とそして「くるり」である。
 しかしだ、私はなぜか「ヨーグルトプゥ」を選ぶ。

 理由は単純。変だから。
「夕凪ブルース」という曲のプロモーションビデオは異様だった。安っぽいスタジオで、精一杯格好つけたポロシャツ姿の眼鏡野郎が、とても格好悪く、格好良い曲を歌い上げているのだ。
 しびれた。

 ベンジャミン、アントニオとミニアルバム二枚を購入し聞き続ける。その内に、椎名林檎熱が下がっていく。音楽に対する視野が広くなった。

10代後半(2)

 深夜番組でも何でもなく、深夜の天気予報でバックに流れていた「クルクルフェチ」という曲を聴いて衝撃を受ける。
 なんだこれは! ふざけてるのか!
 と思いつつも、気になって仕方なく、アルバムを買ってみた。COILとの出会い。
 歌謡曲ばかりが流れている時代、レコードで洋楽を聴いていた人って、こんな気分だったんだろうな、と言う感じを妄想。

 同じ時期、テレビでFra-Foaを知る。初めて音楽を聴いて号泣をする。歌詞世界に魅入る。綺麗な言葉を並べるだけが詩じゃないね、なんて生意気な事を言って回っていた気がする。
 そういえば、ちょうど「轟音」なんて言葉が流行ったよね。ヨーグルトプゥもそんなカテゴリに入れられていたなあ。
 あの頃テレビで「轟音」を否定していたマスクのお兄さんはどこ行ったんだろうなあ……

 で、この時期、私はライブ童貞を捨てる。相手はヨーグルトプゥである。テレビのライブ収録が当たった。
 対バン相手はなんと「7HOUSE」だ。数名以外全員が7HOUSEファンという中で、私は一人井野さんと目があった気がしてドキドキする。
 しかし、その数名全員が同じ眼鏡というのは笑った。いわゆる「井野眼鏡の変」である。

 COIL、ヨーグルト、Fra-Foaそして椎名林檎。かなりくどいラインナップとなるが、共通する「音楽に対する真摯さ」をきちんと受け取り、特定に対する「熱」が冷めて、冷静に音楽を聴けるようになった。

 とはいえ、到来した恐ろしい「メロコアブーム」に私は再び惑わされる。

メロコアの乱

 ひどかった。
 皆が皆パワーコードでジャカジャカとやり、ベースをベシベシ叩いて、ドラムをどこどことし、適当なメロディをそれにのっけて「ある意味、味のある声」でがなり立てていた。
 それが同じように「インディーズ好きの観客を沸かせて」いるのだから、音楽に対する不信感が募る。俺は流行に乗っていただけなのか? と疑心暗鬼に。
 メロコアなんてふざけるな。あんなの、音楽じゃない、と自分に言い聞かせる。

 そんなふうにぶつくさとほざいている時「HUSKING BEE」に出会う。
 もう既に四人編成になっていて、新利の風を出した頃。
 メロコアなんてジャンルを嫌悪していたが、しかし自然と足がリズムを打っていたのに気づく。
 軽妙にクロスする二つのギターリフに、特徴的なボーカルが歌い上げる不思議な世界観。

「まあ、メロコアなんて」
 と思いつつも、試しに一枚購入して、知る。
 思い出す?

 嗚呼。俺は何を言っていたんだ。
「メロコア」がいけないんじゃない。「あいつら」がいけないんだ。
 一つ一つの音の拘り。アレンジの拘り。つまり、音楽に対する真摯さ。

20代前半

 でも、こんだけ言っておいてなんだけれど、別に流行で出た人や曲を否定するつもりなんざ毛頭無いし、そんな権利も無い。
 ある人が「音楽は音を楽しむ。個人個人違うでしょう」と言ってくれて、インディーズに浸っていた私をありがたく打ちのめしてくれた。
 結局、嗜好品である事には変わりない。誰も否定はしちゃいけない。

 現在、私はスネオヘアーを聞いてその世界観の中に入り込み、バンプオブチキンを聞きながら唄い、小沢健二を愛で、フリッパーズギターが気になり、ヘルマンで踊りながら、モーサムトーンベンダーのライブに行こうか迷い、東京事変の技術力の高さに舌を巻き、ヨーグルトプゥの新譜を待ち、三上ちさこの新譜を待ち、COILの新譜を待ち、ART-SCHOOLのスカーレットを買おうか悩み、HUSKING BEEの動向を少し不安に思う。

 なんか、結局進歩無い気がしないでも無い……
 でも、音を楽しんでいると思う。
 東京事変が出てました。相変わらず、アンプはオレンジが好きなんですね(スピーカーだけだった?)。
 亀田さんが格好良かったです。

 で、知人に倣ってタッキー&ツバサを食い入るように見る。
 初めてじっくりみたけれど、この人たち凄いね。
 きっちり魅せているのが凄い。特にダンス。一番組一番組発表会だなあ……
 好きではないけれど、尊敬する。

 ライブに行きたい。
 最近好きになったモーサムトーンベンダーのライブに行きたい。けれど、ダイブがありそうなノリは大嫌いである。迷惑なだけだ、あれ。
 あと、口に含んだ水を客に吐くんじゃない。
 スネオヘアーあたりが妥当なんだろうか、と思う。見たい。TWOで泣くだろうと思う。

来年の

2004年10月29日
 賞に出す短編のプロットが決まる。
 プロジェクト名(?)を仮に「死後から始まるおちょめちょめ」と名付ける。
 明るい話じゃない。そのための心の勉強でもあったし。
 どうミステリ的な趣向を絡めていくかが今後のプロット作りの課題である。

 同時に、発作的に短編書きたいな症候群に冒され、前に言ったショッピングセンターストーリーの一部を考えてみる。
 宝くじが当たって仕事を辞めた男と、仕事から逃げて故郷に帰ってきたどうしようもない男が繰り広げる渋いお話である。
「なんで煙草なんてものがこの世にあるんでしょうね」
 が決めぜりふ。

 少しずつ復調。
 このまま書かなきゃどんどん鈍ってしまう。書かなければ。

ふぇみちゃん

2004年10月29日
 男はこけても大丈夫だ、とほっとくだろうけど、女性がこけているのを見ると助けたくなるのはフェミニストなのか、最低野郎なのか。
 そんな疑問がふと過ぎり、フェミニストの定義を調べてみた。

1 男女同権論者。女性解放論者。女権拡張論者。2 女性を大切に扱う男性。

 なんか、1と2が矛盾している気がした。
 でもまあ、心情的に理解。権利と体裁は違うね。
 全部の風呂を混浴にしろなんて言ってるようなものか。

 混浴で思い出したのだけれど。
 個人的に混浴=男が喜びそうな場所第一位に妄想しているが、実際は男が一番駄目であると思う。
 体裁、顕著だから。

 何を言っているんだか。
 ちゃんちゃん。

心の本

2004年10月27日
 精神についてお勉強をしようと、本を借りてくる。
 勉強と言っても、ただカテゴライズするためだけの知識を詰め込むだけだけれど。
 どの本にも「がんばれと言うな」とある。これは知っていたのだけれど、毎回ネットで落ち込んでいる人を見ると、文字の虚しさを知るのだ。

 話変わって、現在本を作るための「紙」を選別中である。
 出来るだけ良い紙で作りたい。そのためなら、金は惜しまない。いや、ある程度惜しまない。
 何か良い紙は無いかなあ。途中で和紙を入れてみたりするのも出来るのか、問い合わせなければ。
 フォントもいじり倒そう。テーマとかほっておいて、変な本にしたい気分になってきた。

 でだ、本で思い出したけれど、今日、上記の本を借りに図書館へ行くと面白いちらしを見つけた。
 なんと、自費出版に市から援助金が出るというのだ。色々細かい条件は読み飛ばしたのだけれど、何回か同人誌を発行していれば20万円くらいは負担してくれるらしい。
 凄いなあ。なかなか素敵じゃないか、日本。

-追記-

 この配色、目が疲れるなあ……

-追記-

 色々変えてみる。
 ときどき、こんな色のジャージ着ている人を見かけるよね。

ごめんなさい

2004年10月26日
 私は、あんまり「これ何々に似ている」という断定的な否定が嫌いなのです。
 雰囲気が似てる、とか言うのは良いんだけれど、これに似てるから駄目っていうのは違うだろう、と思うのです。

 だけど、姉とスカパーで流れていたある曲を聴いてそろって「ミスターチルドレンみたいだ」と声を上げてしまった。
 その内これは似すぎである、しかしどこか廉価版的な臭いもする辺り、ぱくりだな、と意見が合う。
 駄目だな、オリジナリティはやはり必要だ、と納得し、後日タワーレコードに行くと、ミスターチルドレンのボーカル桜井さんの別バンドであるという事を知った。

 ごめんなさい。

愚者のジレンマ

2004年10月26日
 小説が書けない。現実に片を付けなければいけない。
 たぶん、自分の中でまとまったとき、一つ何か得ると思う。
 頑張っている人が身近に大勢いるので、私もがんばり気分を変えましょう。ないてからで。
 人の行為を偽善と名付けた愚者の事はもう忘れてしまおうか。

 そんなこんなで、初めて外で焼き肉を食べてきました。
 同時に、タンを初めて食べた。美味いもんだな、と思う。れもんをかけると、肉なのにさっぱりとした後口に。魔法みたい。
 特上カルビも食べた。裸身の美女よりも魅力的であると思った。どちらを選ぶかと言われたら、一〇分は悩む。
 幻の焼酎も頂いた。角が立ち、それがきりりとした飲み心地でたまらなかった。魔王も良いがこれもなかなか(考えてみれば、酒に恵まれている舌だ。Bさんありがとう。あと言い忘れたけど、ごちそうさま)。

 苦いとしか感じなかったビールが、いつの間にか心地良い。
 酔い、足がもつれる感覚が心地良い。
 大人になったのかも知れないと思うのが面白くて仕方ない。
 ちょっと、大人のふりではなく、自覚を持とうと思った、そんな明け方。

 今日は、仕事である。
 半端なテクノロジー
 今夜だってあなたをーだきしめーてあげられないー。

 抱き締めるってのはあれですが、時々半端なテクノロジー具合に悲鳴をあげたくなる事があります。
 泣いている人を、結局私は悲鳴をあげながら見ているしかないのだろうかな。
 まあ、実際にも悲鳴をあげているしか無いのかも知れないが。

 誰にでも効く、魔法の言葉でも無いか、と毎日考えるのです。ずっとではなく、夜、寝る前とか。

年賀状用プリンタ

2004年10月24日
 家には二台パソコンがあります。自分の自作と、家族用でノートパソコン。
 で、年賀状作りは毎年私が一任していました。
 今年に入り、さすがに三年も前のプリンタじゃ質が悪い、と言う事になり新たなプリンタを購入する事になりました。

 自作に取り付けるプリンタだが、しかし年賀状作りのため、と言う体があり、つまり金は親持ち。
 親指もそれは挙がります。

 そこは貧乏性。二万円台で良いのがあればな、と考えて電気屋へ到着。

 早速店員のにいちゃんに希望を言います。
「モノクロ印刷が早くて(本作りのために)、自動両面印刷が出来て(本作りのために)、コストが安くて(インクは恐らく私が買うので)、写真も綺麗に印刷出来て(年賀状用)、二万円台のあります?」
 三年前の感覚で居た私は、むろん「冗談だけど」と思い、目の前のにいちゃんの困った顔が浮かびましたが、あっさりと「ありますよ」との事。

 話を聞くと、モノクロ印刷は安いレーザープリンタより早く(実際に見せてもらったが、とんでもない速度であった)、写真は拘りが無ければ五万の上位機種となんら変わらないし、自動両面印刷も出来るし、しかも給紙トレイまでついているというのだから即決しないわけにはいかない。
 ついでに、モノクロ印刷用だけのためのインクがあり、それは900円台で売っているという。良心的だ。

 実際家に持ち帰り、印刷してみる。
 まず驚いたのが、その動作の静かさ。私の驚きの声の方が五月蠅かった。
 そして糞早い、糞綺麗、とCMの女は言いたいのだろう、というくらいのものが出てくるのである。
 光沢紙に写真を印刷してみても、面白いくらい普通の写真と変わらない物が出てくる。こりゃ写真屋商売あがったりである。

 さっそく自分の小説をプリントアウトしてみる。
 今までプリンタの中に住んでいたコロボックル達が(未だにプリンタの原理がわからない)、恐らく五〇倍ほどに増殖したのではないか、というくらいに早い。
 なにやら、おかしな機能までついていて、自動的に両面印刷をして冊子を作れるようになっていた。ホッチキスで留めればできあがりである。よくわからないが、ガッツポーズを決める。

 さて、しかし一通り機能を味わうとすることは特にないのだ。
 祭りの後の寂しさとでも言うのか、ぼーっとフォルダを整理していると、裸体を見つける。高尚な裸身を晒した婦女子が、こちらを見ているのである。

 何気なく、印刷を選ぶ。
 排出。

 普通紙なのに、こんな綺麗に出るなんて……毛の一本一本のねじ――具合までが!
 感動するが、破いて捨てる。

 溜息を吐き、電源を落とした。

FIREWORKS

2004年10月22日 音楽
HERMANN H.&THE PACEMAKERS CD インディペンデントレーベル 2004/10/20 ¥1,890

 前作「ポッピンギャラリー」前前作「ピンキーズロックショー」が個人的に名作であると考えていまして、今回のこのファイヤーワークスは余力が残っているのか少々心配なところがありましたが、お見事。
 久しぶりにメロディに泣かされました。

 構成の妙、メロディセンス、アレンジのセンス、爆発。
 鼻歌的な流麗に流れる言葉の数々も、ちくちくとして気持ちが良い。
 しかし、ヘルマンはこんなに巧かったか。メンバーが一人減ったり、入れ替わったり、どたばたあったけれど、まるでパワーロスが無いのが素晴らしい。
 むしろ、テンションは上がっているんじゃないだろうか。

 Aメロ(最高)Bメロ(もっと最高)サビ(凄い最高)=踊りたい。
 な展開の「その気になればNo problem」は私の名曲ランキングに見事ランクイン。

 洋楽。UKロック。メロコア。そんなものよりヘルマンだ。

キツキツ

2004年10月22日
 買ってきたシャツがまるで入らなかった悲しみ。LLだったのに、細身用に作るんじゃねえ!
 あれか、おまえなんかこの服で焼き豚のほら、ロープで縛られたみたいなむちむちになれって意味なのか。差別か。差別なのか。
 嫌だね! 宗教がちょっと違うぐらいで。

 しかし、ジャケットはそれなりに。シャツを返品して、下に着る違うシャツを買ってこよう。

 もう季節は冬になる。
 なんと、気まぐれで探したらレビューにあったとは!

 私のマイギター、ガーネット嬢は一番右端の赤いラメの奴です。
 生産終了カラー。くねり具合がいやらしく一目惚れ。尻に敷かれています。
 ぼわんとした太い音が素敵。テケテケ言わせたい。

 妙に重いのは、あのふくらんだ部分のせい?
 あのふくらみの無駄さがつまり、私を虜にするわけなんですが、オタフクとか言うなー!

脳死

2004年10月20日
 脳死について勉強中。
 本に入れる予定の「クラシック」は臓器移植に関してのお話なので、当時は臓器移植の資料ばかり漁ってました。
 脳死の事は度外視。つまりそれって、殺人のお話を書くのに加害者の存在を無視しているようなものだった。
 例えが悪いな。幼稚園の話を書くのに、保母さんの存在を無視していたような。なんか違うか……

 古い資料しか手元に無かったので、ちょっと新しいところを漁らなきゃいけませんが、認識がかなり間違っていた事を恥に思う。
 植物状態と脳死の違いを説明しろ、と言われても出来なかった。

 植物状態って言うのは、大脳、つまり考える部分の死を意味していて、脳幹と言う、体の反射を司る部位は生きている状態を言うらしいです。
 手を握れば握り返したり、自発的に呼吸が出来たり出来るわけですな。
 この状態まで移植の対象にしよう、という人がいるのだから恐ろしい。さすがに抵抗があります。

 で、脳幹が死んで大脳が生きている状態もあるわけです。
 こちらのほうが、いわゆる「脳死」に近いわけで、移植が出来る常態なのかは、ちょっと資料不足にて分かりかねます。たぶん、無理でしょうけれど。
 でも、体の反射がないから死んでいるという定義はどうなんだろう、とは思う。
 しかも、はっきりと脳幹と大脳が別々に死んでいるなんて事はレアだそうで、色々二つの部位は相互に関係しあっているわけだから……
 つまりだ、よく分かってないのに「死んでるんじゃない?」みたいなもんである……の?

 まだ勉強不足で疑問符が多くて申し訳ない。

 全脳死。つまり、完全に脳が死んだ状態は、移植可能であるらしい。
 でもこれも上記の通り脳がすべて完全に死んだと、人の意識が死んだと客観的に言い切れる物なのだろうか、と思う。
 まあ、そう考えていったら移植なんて出来ないわけだけれど。

 要約すると。
 今、脳死だの臓器移植だの言うと、取り上げられるのは移植を待つ人々ばかりで、ドナーの事は一切マスコミは触れて無かったんだなあ、と言う事。そして、ドナーの事などあまり考えなかったし、知らなかった自分が居るという事。
 情報操作、と言うか倫理的なものってこうして出来上がるのかな、なんて考えた。

 いったい誰がモザイクを良しとしたのか、それが問題だ。

 冗談はさておき。しかし私は恐らく美談的な物を書くでしょう。
 現実は見たくない。

教育

2004年10月20日
 寝る前に、東京事変アルバムの曲目を見ていて思った事。

03 入水願い
   作詞 / 作曲:椎名林檎
04 遭難
   作詞 / 作曲:椎名林檎
05 クロール
   作詞 / 作曲:椎名林檎

 この曲の流れを想像すると、ちょっと面白い。
 入水して、しかし無人島に流れ着き遭難。クロールで本島へ。

くるりと言えば

2004年10月19日
 立命館大学のロックコミューン。
 椎名林檎が京都のライブ会場にて「YOGURT-poohでおなじみの立命館大学が近くに」と紹介した事でおなじみの(矛盾)。
 眼鏡バンドの宝庫ですね。素敵。
 YOGURT-poohも、昔は轟音で鳴らしていたけれど、最近はすっかりロックコミューンらしく(?)インテリバンドっぽく、メロディを作り込むバンドになり。
 最近は誰か出てこないのかな?

 リンク頂いているけれど、こちらからしていない方が現在二名になりましたので、リンク整理を近々。更新していない日記はばっさりと。
 あまり相互を増やすと全部に目を通せないと思って辞めてたんですが、結局全部に目を通してしまっている現状。

 ぴっちさんのバイト辞めそうな感じも見ているし、睦月さんが外人に襲われそうになっているのも暖かく見守っていますし、ヒコヒコさんのお話を読んでFBIではダウジングが正式採用されてるとどこかで見たな、と思い返したり、みやまさんの素敵なプロットにさすがだ、と涙をちょちょぎらしたり(狐憑きは、パズル的な作品になりそうですな)、おおかみさんの続きが気になっていたり、サルちゃんさんのトリック劇場版の画像を見て、ヤリックを思い出したり、MILKさんとは秘密日記でこんにちはですし、ばさらさんは普及会だし、シロップさんの言葉選びのセンスに舌を巻いたり、vernoさんの日記に共感して頷いてみたり。そしてマーキーさんの音楽に対する真摯な文章に感銘を受けたり。

 そんな、こんな。

遭難

2004年10月19日 音楽
東京事変 椎名林檎 Tom Glazer CD 東芝EMI 2004/10/20 ¥1,200

 邦楽世界、上手い人は大勢いれど、巧い人は数少ない。
 前作の「群青日和」もそうだけれど、カップリングのカバーを聞くとがつんとやられる。

 正直、群青日和よりカバー曲二曲の方が好きだったりする。
 唄い手冥利2はまだかな。

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