お金がないので、こういう時は思い出話です。

 子供の頃というのは、限界を知らないというのが定説であります。

 箱形ブランコを鉄と鉄がぶつかり合うほど漕いだり(今考えると、死んでもおかしくない)
 大声は出せるだけ出すものだと思っていたり(今考えると、ぶっとばしてやりたくなる)
 心臓が変な鼓動を立てるまでは走れると思っていたり。

 そんな限界を知らない子供は、大人の事が不思議でたまりません。
 だってそうじゃないですか。1000円を簡単にぽいとレジに置いたり、1万円もする服をぽいと買ったりする。
 どれだけ魅力的な事にも、めんどうだからと動かない。どれだけ楽しい事を伝えても「うん」と頷くだけ。

 お金に関して言うと、1000円あれば美味い棒を100本買えるし、ミニ四駆にベアリングがつけられる。1万円あればソフトクリームが何本食べられるか!(小さい頃、ソフトクリームと言えば何か特別な食べ物だった)ゲームソフトが二本も買える!(当時のスーパーファミコンは八〇〇〇円くらいしてましたが)

 と言う事で、実際子供の頃の疑問を解くべく、ソフトクリームを死ぬほど食ってみました。
 大人はどうしてそうしないのか、という疑問の解決ですね。

 バイキング(ビュッフェなんてお洒落な言い方は知りません)で食べ放題だったんですが、ソフトクリームというのは、三本目で全身の体温を奪っていくと言う魔の食べ物です。
 四本目でギブアップ。というより、馬鹿ですね、私。

 結果、大人になるというのは、限度を覚えると同時に、体がおっついていかないものだと感じます。もちろん、そのせいで意識も追いつかない。
 子供というのは、本当に別種の人類です。
 だから、大人と同じ定義をあてはめようなんてのは、おこがましいにもほどがあるようです。

 うん、馬鹿な事をしたのに、結構うまくまとまった。
 B氏にカラオケに誘われる。所持金が1400円かそこらだったなあ、と思い出して辞退しようとするが、おごりだと言われ、のこのこと出て行く。
 なかなか刺激的なカラオケだった。
 カラオケの歌詞のスペースを見つけて、そのたびに唄い手が交代してその歌を唄うという過激な遊びを発見。
 例えばバンプオブチキンの「K」だと「今晩は 素敵なおちびちゃん」と表示されるので「今晩は」を私が唄って、つなぎ目が無いようにB氏が「素敵なおちびちゃん」と入るわけである。
 これが綺麗に決まると気持ちが良い。
 しかし、場所によっては「それ」とか「僕は」とかしか唄えない人が出てきたり、英語なんか単語毎に区切ってあるのでパニックになったりする。
 しかも互いにその曲を知っていなければならない、なんて難しい条件がわかってきました。

 それをふまえて、みんなも友達とトライだ!

製本作業

2004年6月17日
 本自体を使った変なトリックを思いつく。
 しかし、製本というのは高い。
 でも、一冊だけハードカバーを作ろうと思うと4、5000円で出来るっちゃ出来る。ただ、部数を刷ろうと思うと、とんでもない値段になる。
 そのため、手作り製本を調べてみる。こちらは材料さえあれば、ほとんど金がかからない、はず。自由もききますし。

 で、初っぱなまず困ったのが印刷方法。製本する場合、ページが順番に用紙に並んでいたら、めくったときに1ページの次が2ページ、と行きませんよね?
 つまり、特殊な印刷方法が必要なわけです。
 なんと、一太郎ではそういう印刷が出来ないらしい。公式ページに行くと、さも出来るように「本の作り方」なんて項目があるけれど、あれはデータ入稿の方法で、金取られます。
 我が社で製本します! みたいなね。あくどいです。作れる技術があるなら、それをソフトウェアに生かせよ!

 でも、ワードなら出来るようです。見直しました。
 幸い姉が使っているノートパソコンにオフィスXPが入っているので、フロッピーでテキストを移す事に。

 印刷ボタンを押して、実際に印刷してみる。
「印刷が終わったら、裏返して給紙してください」
 メッセージ。
 ん……? 意味のわからないまま、とにかく両面に印刷しなければいけないのかな、と思い、印刷が終わった紙を素早く裏返し、素早く差し込む。
 高難易度手動両面印刷技術。
 で、まとめて読んでみる。

誰かが、こちらはいささかわざとらしい(ページめくる)
ではないか、と思うほど静かに行えた。


 まだまだ、製本への道のりはとはいえ長そうです。

-追記-

 出来ました。
 これで本が作れそう。
 そしてもう一つ悩みが出来ました。

 ハードカバーは高いし面倒くさそうなのでソフトカバーにするつもりなんですが、問題は本文の用紙。
 上質紙にするか、それとも書籍用紙にするか。
 わかりやすくいえば、上質紙は真っ白です。書籍用紙はクリームキンマリと言って、淡く黄色っぽいです。その名の通り、良く書籍に使われているやつですね。

 乙一さんの「失はれる物語」は上質紙でした。真っ白に黒の文字が良く映えていた。けれど、目が疲れそうだった。
 書籍用紙はしかしなんだかつまらない。でも、読みやすそう。

 うーん。
 悩んでいる時間が、楽しいです。

秘密のみの

2004年6月16日
 初秘密のみです

詩的風景その二

2004年6月16日
 犬の鼻先に千円札を持って行ったら、犬は臭いを何度か嗅いで、そのまま私の顔を舐めてくれた。

 なんか、詩的。

太陽

2004年6月15日 音楽
中村一義 高野寛 朝本浩文 仲井戸“CHABO”麗市 細海魚 沖山優司 伊藤直樹 佐内正史 加藤ジョー・ストリングス 藤田乙比古 CD キティMME 1998/11/18 ¥3,059

 関わった人の名前が多い!
 でも、ほとんどの演奏を一人でやってしまうあたり、格好良いです。
 まさにアーティストという感じ。

 ハイトーンボイスの唄い手さんと言えば、結構くどいイメージがあったんですが、彼の場合はまるで爽やか。発声がきちんとしてるからでしょうか。
 曲調もポップでロックで捻くれていて時々素直で、面白い。

 歌詞も読んでいるとわくわくと体のそこから楽しさがこみ上げてくるんです。
「そこへゆけ」という曲、間奏に入る前に海への距離が出るのですが、最初十五キロで、次五キロ。そして最後帰路につくんです。
 これ、普通だと、最初一〇キロ、次五キロと「五キロ刻」みで行っちゃうところだと思うのですよ。
 でも、何か「一〇キロ刻」みで最後がマイナスになる事で、終わりの「そんじゃウチへ帰ろっか」という言葉が生きてくる。

 捨て曲無しの名盤でしょう。

 関係ないですけど、彼の顔を見るとコーネリアスを思い出すのは私だけ?

HELL SEE

2004年6月15日 音楽
Syrup 16g CD コロムビアミュージックエンタテインメント 2003/03/19 ¥1,575

 一曲目の「イエロウ」から終わりまで、テンションがまるで下がらない。
 ダウナー系とも言うべき歌詞と曲、演奏なのに、とても耳に心地良いのはなぜだろう、と考えてみる。

 たぶん、暗い中にも少なからずユーモアが射しているから。
 不眠症の最後の繰り返しと、曲の構成。HELL-SEEの「戦争は良くないなと」から始まるのに、全てを投げ捨てるような最後の「健康になりたいな」という歌詞。
 i’m劣性でのイントロと「バイトの面接で君は暗いのか? って 精一杯明るくしているつもりですが」なんていうくだり。
 それらが、真剣味の中に時折、絶妙のタイミングで混ざってくるのが、もう、最後まで飽きさせない。

 独特な味と世界観を持ったバンドを聞きたいと思ったら、良いかも。
 ヘル氏君も、可愛いです。
 でも、独特な味だけに、苦手な人は苦手かも知れない。
 公式ページや歌詞を探して、その雰囲気が好きだと思ったら、きっと当たりです。

人がゴミのようだ

2004年6月15日
 昨日の日記のタイトルのせいか、妙にヒット数が上がっているので、ここはラピュタ繋がりでまた。
 でも私の一番好きなジブリ作品は「耳をすませば」です。
 あの作品の名文句を使うときは、おそらくプロポーズでもする時でしょうけど。

 今日もレンタルショップへ行きました。その帰り道、女子高生二人をはべらせる男子高校生を発見。彼らの会話に耳を傾けます。
 男が右隣の女に話しかけます。しかし彼、ばりばりの不自然なくらい(おそらく、冗談で使っていた模様)の名古屋弁。
「暑いでかんなあ。海とか、いかんの?」

 女は、太陽を見上げて、メイクという名のアートが施された顔を顰めて、
「えー、だって日焼けしちゃうじゃん」

 昔はまっくろくろな人が一杯いたのに、時代とは変わる物ですね。
 流行は、一丸となって正しいとレッテルを貼った物を作って、それが廃れば間違った、とレッテルを貼った物を産んで、忙しそうです。

 流行と言えば、
 最近の小学校の女の子は大変そうです。おしゃれするのが流行なんだそうな。お化粧品だの、おしゃれな服だのも、お店に行くと子供用のが一杯出てますね。
 私が小学校の頃流行った「ポケモン」なんかと違って、個性やセンスがあらわれるので、しんどそうだなあ、と私みたいな性格の女の子を思い同情。
 ちなみに私のポケモンは「可愛いから」という理由で進化させていないモンスターばかりでした。一度も勝った事がない。
 ピカチュウよりロコンのが絶対に愛らしいです。

 上の数行だけ読むと、まるで私が少女のような文章なので、誤解を解かないで終わろうと思います。

 ということで、CDレンタル。

 シロップ16グラムの「HELL-SEE」
 中村一義の「太陽」

 今からねっとりと。

-追記-

 もしかしたら、私ゲームが弱いのかも知れません。
 昨日なんか知人に格闘ゲームで50連敗しました。
 相手も私も記録的数字。

 うーん……。
 梅雨に入ったと聞いた次の日に、梅雨の中休みという言葉を聞きました。
 いったいどういう事なんでしょう。

 して、今までの暖色じゃ暑苦しくなってきたので、日記をイメージチェンジ。海の青ではなく、空の青です。
 一応、読みやすい事を意識していますが、どうなんでしょう。
 読みにくかったら、白と黒にしちゃいます。

 今日はオススメられたCDを借りに行きました。
 ダイエットもかねて、ウォーキングだ、と片道30分近くの道のりをてくてくと。
 そしていざCDを見つけてみると、なんと会員カードが無いなんていうオチです。
 CD二枚持ったまま、呆然、と。
 昔、AVを借りた時「新作料金になりますがどうしますか」と言われたくらいの恥ずかしさ。
 男なら顔を真っ赤にして「ならいいです」だ。

 して、帰路の途中階段から転げ落ちる女性を目撃。
 大丈夫ですか? と声をかける事から始まるロマンス、なんて思ったのですが、見知らぬ彼女、声をかけた途端に大泣き。
 膝をすりむいているらしいのですが、転げ落ちた階段の上が家らしく、べそをかきながら帰っていきました。「大丈夫ですか」の言葉は、大きな頷きを返答に、宙へ。
 ゴーイングアンダーグラウンドのヴォーカルの松本さんが、女性が落としたペンを拾おうとしたら睨まれた、なんてお話をしていたのを思い出しました。
 なるほど、納得。

 そのあと、じゃれついてくる散歩中の犬を撫でていると、あまかみに混じって奥歯で指を噛まれる。
 空から降る女性。犬に噛まれる。
 まるで漫画のような一日。

やわらかい毛

2004年6月13日
 母親がイオンドライヤーというのを買ってきた。
 マイナスイオンが出て、つやつや度120%アップらしいです。
 ヘルマンH&ザ・ペースメーカーズというバンドの曲で「マイナスイオンの力も借りなきゃ プラス思考にもなれないの」なんて名文句がありますが、まさにその通り、9800円もするらしいです。マイナスが出るだけなのに。

 つまり何が言いたいかと言うと、とくに言いたい事は無いんです。

A|M

2004年6月13日
 アコースティックギターのaria meister「タクミン」君の弦高調整をしたお話は先日しました。
 このたび弦を新調。
 ちょっと奮発してMartinの500円の奴を!
 金色に輝く三弦から六弦が、美しく光沢を放つタクミン君のブラウンのボディに映えております。(今まで使っていた200円のは銀色)
 弦高調節のせいなのか、新調した弦のせいなのか、よく言えば暖かい、悪く言えば籠もっている音に変身。でも、前より素直になった感じ。
 しかしボリュームだけはでかいまま。普通より小さなボディなのになあ、タクミン君。
 ギブソンとはまるで対極にある安っぽさ。これが大好き。

 いつかエレアコ化して宅録に使いたいなあ。

出版社のイメージ

2004年6月12日
 東京創元社→ミステリ一辺倒
 幻冬舎→なんでもあり
 という話題が前に或る方とあり、面白いので他も考えてみる。

文藝春秋→お堅いエンターテイメント
 社会派寄りのミステリなどは、文藝春秋というイメージ。
 おそらく、松本清張のイメージが強いのか。でも彼って、芥川賞受賞者だったり。

新潮社→文学
 私の中で水上勉さんや上野瞭さんのイメージが強くあり。
 吉田修一さんも、芥川賞作のパークライフの出版社文藝春秋より、新潮社というイメージがある。
 小野不由美さんの屍鬼は、しかしなんとなく合っている気がする。未読だけれど。

講談社→本格ミステリ
 なんと言っても島田荘司さん。文庫の黄色背表紙は、誰もが憧れる桃源郷。
 でも最近だと、灰色の方が憧れられていたりするんでしょうか。
 あの色は、作家さんが決められるらしいです(豆知識)。
 最近は講談社ノベルスのほうが売れてそうですけれど。

角川書店→ホラーサスペンス寄り
 角川ホラー文庫のイメージしか無い。
 あの黒い背表紙にいったいいくらつぎ込んだ事か。全体的にホラーかサスペンス。
 小林泰三さんのハードSF「AΩ」を出す勇気は素晴らしい。

早川書房→SF
 SFといえばこちらの方が元祖。
 SF以外には、海外のミステリを取り扱っているイメージが。
 でもやっぱり、SF。カバーデザインがいもったい場合が多し。

集英社→エンターテイメント
 広義のエンターテイメントとは、この出版社の為にある言葉か。
 老成した作家さんが良い作品を書くのは集英社というイメージも。

文芸社→この世の沙汰は金次第。

-訂正・追記-

 集英社には「すばる新人賞」や「小説すばる新人賞」がありますね。
 新人賞無い、なんて書いてました。私、一回出したのに(笑)

 その他諸々は、明日書きます。しばしーしばしー。
ISBN:4041366038 文庫 夢野 久作 角川書店 1976/10 ¥525

 読むと一度はその精神に異常をきたすという奇書。
 ついでに、表紙も凄い。例の黒い部分はなんの冗談か「角川文庫」とあります。

 この時代風で言う「探偵小説」なんですが、とにかく「トンデモ」ない。
 ウーム。どこから話せば良いやら。

 精神病棟に押し込まれた名前も何もかも忘れた青年が、その精神科の若林先生と共に、記憶を取り戻そうとするわけなのだけれど、若林先生いわく、青年の記憶が戻ったとき、なにやら精神病に対して凄い発展があるみたいな、無いみたいな。

 ここらへんまでは良いんです。
 青年の一人称も読みやすい。
 しかし、後半にいたり、謎の「正木」という教授の論文あたりで、狂ってくる。
 キチガイ地獄外道祭文と銘打って、チャカポコチャカポコ、と経文のような文句が延々と続き、さらに「地球表面は狂人の一大解放治療場」と名付く新聞の対談(と言う名の説明文)、そして胎児の夢を題材にした論文(崩れてはいるが、確かに論文)と続くに至り、徹底的に読者は置いて行かれそうになる。

 でも、確かにそれも面白い。
 脳髄は考えるところに非ずなんていう、とんでもな大哲学も素敵。
 心理遺伝という概念も、面白い。先祖代々受け継いできた記憶が、ふいに現れるときがある、というもの。たしかに、ふいに何も理由無くいらついたり、重要な決断を蹴ったり、と人間説明付かない事が多い。
 そして、危険な遺伝を持つ人間に対し、故意に心理遺伝を起こして殺人を行わせる……

 ここまで読むのに約一ヶ月。たった300ページの小説を……

 確かに面白い。面白いけれど、読みにくい事この上ない。
 このドグラマグラは、空想の学術書を読んでいるよう。気を抜いたら、すぐ眠くなったり別の事を考えていたり……
 たぶん、今の作家さんが同じ事を書こうとすると、色々な人物にさりげなく喋らしたりして、この三倍は分量が要りそう。
 夢野久作は「いなか、の、じけん」のイメージが強かったからなあ。

 で、下巻に突入です。
 確かに面白くはなってきました。
 足りない(笑)

-追記-

 だけでは面白くないので、呪いの話を。

 私の好きなアーティストは、結構偏ってます。
 ちょっと、列挙します。

 椎名林檎
 Cocco(引退)
 Fra-Foa(活動休止)
 Zoophilia(解散)
 boogiehouse(解散)
 COIL
 YOGURT-pooh(メンバー脱退)
 ゆず
 スネオヘアー
 Art-School(メンバー脱退)
 HUSKINGBEE
 倉橋ヨエコ

 売れてるの、果実ばっか。

普通の日記

2004年6月10日
 先日切れたと書いたギターの弦。
 買うお金も無いので、そのままほっといたら思い出しました。
 弦高(弦と指板との間)が高くて弾きにくかったんです、こいつ。
 で、私のAria meister君(昔からアコギはAriaにしようと決めていた。決してやすいからではなく!)に改造手術を施そうと決めました。

 詳しい説明は省きまして、とにかく削ります。
 爪ヤスリでごりごりと削ります。
 削った物を、元通りの場所へはめ込みます。

 さて、弦高は低くなったのか。

 弦がないので試せません……

a little girl

2004年6月9日 音楽
FUZZY CONTROL CD ビクターエンタテインメント 2004/06/09 ¥1,000

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A017973/VICL-35652.html
(試聴ページ)

 タイトル「a」要らんです。

 LIVEヴァージョンの楽曲も収録されていて、LIVEでこれだけ弾ける事に驚き。3ピースバンドとは思えない素敵な演奏を堪能。
 女性のドラマーっていうのも、格好良いですね。昔から、ギターやベースを持つ女性の姿にはしびれてしまいます。

 表題曲は、元気で意外と凝った演奏に、声量溢れる声に、くさい歌詞に、とたまりません。
 久々に「キラキラしてる君の瞳」という一文に出会い、そのハイセンスぶりに脱帽です。他の部分も楽しいくらいくさい。
 これは良い曲だ。

プラナリアすげえ

2004年6月9日
 蝉についてのお話を考えていたら、変なページにたどり着き、発見です。
 いずれ、世界はプラナリアブーム一色になる事でしょう。

 プラナリアはちいさなナメクジみたいな生物です。
 気持ち悪い、と思うでしょうが、意外と愛嬌のある顔をしております。
http://member.nifty.ne.jp/PLANARIA/kao.jpg
(思い切り無断リンク)
 こんな感じ。耳までついているという、このキャラクタ性。新潟に生息するらしいんですが、新潟は米よりももっとプラナリアを全面に押し出しましょう。

 で、プラナリアの何が凄いかと言うと、こいつ切られても死なないんです。
 いや、死なないどころか「増える」んです。
 例えて言うなら、砂漠であなたは誰かと二人きり遭難してしまい、水筒には最後の水がほんの100ミリリットル。あなたは、一緒にいる誰かに飲めとすすめますが、誰かもあなたに飲めとすすめます。なら水をプラナリアと仮定してみよう、という話になり、水を二つに分けます。すると、一つ50ミリリットルのはずがが100ミリリットルになった!

 簡単に言うと、プラナリアの体を切断すると、切断した方も一個体のプラナリアとなるんです。
http://member.nifty.ne.jp/PLANARIA/saisei.htm
(ちょっと気持ち悪いけれどこんな感じ。もちろん無断リンク)

 話変わって、極道の世界というのは、大きなお金が動く世界です。
 大きな金があると、結構法律というのは抜け道が見つかる物です。

 関係ありませんが、このプラナリアは、いつか研究が進めば「再生医療」に役立つか、と言われて居るんです。
 でも、もしその研究がもう既に実用段階にあったら。クローン人間だって、いつの間にか誕生しそうな世の中ですよ。

 また話変わりますが、なぜ極道は小指を詰めるんでしょうね。体裁の問題だというのなら、他にも方法がありそうなもんですが。
 もしや小指を詰めるのには、もっと深い理由があるのでは。
 その小指からもしや――

 関係ありませんが、プラナリアは凄いです。

ゼルダの伝説

2004年6月8日
 ということで、リンクが面白い。
 私のページを介して輪が広がってゆくのが、なんか嬉しいです。
 相互リンクしているページは、ほぼ毎日覗かせて頂いてます。ひっそりと、家政婦が如く。
 私にとって未知の世界が、こんな近くで繰り広げられていると思うと、不思議で仕方ないです。

 一般的に、こういう日記サイトは、ブログと呼ばれて居るんだったかな。ブクロみたい。
「ウェ」を略す意味も「池」を略す意味も、やっぱり無いのでしょう。
ISBN:4088736117 コミック うすた 京介 集英社 2004/06/04 ¥410

 出ました新刊。
 面白かったけれど、好き放題やりすぎな感じが。
 作家の趣味を出すのも良いけれど、読者が置いてきぼりじゃなあ。

 で、140笛の「メリークリスマス」に関しての変な考察。

 ジャガー、ぴよ彦、ハマー、高菜、高幡の五人が家に集まり、プレゼント交換をする、というお話。
 プレゼントは五個のボックスにそれぞれ入っていて、ボックスから延びたヒモは、途中布に隠され、交差しているから、どれがどこに繋がっているかはわからない。
 集まった五人はヒモを引いて、繋がっていたボックスのプレゼントをもらえるわけだ。

 でも、ちょっとまった。
 じゃあいったい、誰がボックスに物をしまって、誰がヒモを交差させて、誰が布をかぶせたのか。
 話の中では一貫してそれが出てこない。それぞれのボックスに割り振られた番号がわかった時点でも、皆がわくわくと期待に胸をふくらませている。つまり、誰も中身を知らないようなそぶりなのだ。

 でも、こう考えるとどうだろう。

 ジャガーは最初「正直、ハマーのだけは引きたくない」と暗い顔で言っている。
 これはギャグでもあるが、ジャガーがプレゼントの中身を知っている、という事にはならないだろうか。
 もう一つ、根拠が薄いが怪しいコマがある。113ページの8コマ目、ジャガーは「頑張れ、二分の一でハマーのだからな」とぴよ彦に声をかけている。この語調、とくに「だからな」という部分。これは、その場の主導権を握っている人間の物に思えないだろうか?
 そう考えると面白い絵がある。
 110ページの7コマ目の、ボックスから延びるヒモの絵だ。
 他のヒモが交差しているのに、五番の箱だけ交差して居ず、カーブを描いているだけに過ぎない。明らかに、おざなりな感じだ。
 それから、同じく110ページ目の5コマ目を見てみると、皆「立ち位置によって」引くヒモを選んでいるような節が見受けられる。
 つまり、立ち位置を誘導できれば、目的の人物に目的の箱を開けさせる事が出来るのではないか、なんて推測が成り立たないだろうか。
 そしてハマーは、自分のプレゼントが入った五番の箱のヒモを引く。お話は、それでオチがついてお終いだ。

 ジャガーは全ての箱の中身を知っていた。
 そう仮定すると、高幡の持ってきた「金塊」を自分が引く事も出来る。ドアストッパーにする、などと言っていたが、果たして真意はどこにあるのか。今までの巻を見てみると、意外にジャガーは現実的なところがあり、お金にも執着がある事が見受けられる。(詐欺師を騙してお金を巻き上げた事もある)
 まったく恐ろしい想像が働くものである。

 こんな読み方、止めましょう。

-訂正-

 高橋ではなく、高幡でした。
 未知な物は怖いから、理由をつける。
 なんで作物は育つのか、という疑問から神話が生まれた。こっから哲学に派生したりするらしいのですが、よくわかりません(笑)
 死んだらどうなるのか、から新興宗教が生まれたりもしますね。
 一種のカリスマ性なんてものは、そういう「もやもやして良くわからないけれど、凄く身近な事」に的確に答えを出す事から始まると思うのですよ。
 宗教も新興宗教も、だから頭の良い(と言われる)人が集まるのだと思うのです。好奇心こそ入り口でしょうし。深く考えてると、どうしても答えが欲しくなる。

 ほら、あるでしょう、あやふやな感情に的確な言葉をつけてくれる人を見ると、憧れてしまうあれです。
 詩に力のあるアーティストに根強いファンが付くのもそのせいだと思うんですよ。共感は、ある種心の共有。

 言葉なんて、感情の表面をなぞる表現方法に過ぎないはずなのに、感情と言葉が繋がってしまうと、それが根付いて「存在」になってしまう。
 それを他人に否定されれば、怒るのもそりゃ当然です。だって、自分を否定されたようなものですから。
 宗教戦争も、簡単に言えばそんな感じじゃないでしょうか。もちろん、上の方で純粋に「利害」を考えほくそ笑む人が居るのを無視すれば。

「子供」は様々な言葉を感情と結びつける、準備段階に居るんだと思うんです。
 私は、メディアが子供にあたえる影響は少なくない、と考えます。言葉と感情の結びつきをまだ多く考えられない子供が、悪意を全面に押し出した物語の裏にある、人間の業の深さなんて考えられるか。
 どうでしょう。色々な物が乱雑に蓄積されたその子の頭の中の感情と、どこかで言葉(表現)が繋がってしまったら。
 恐ろしい想像が湧き上がります。

――で

 上の言葉をちょっとでも信じた人が居たら、それなりに私もカリスマ性が出てくるんでしょうか。
 という事で、たぶん嘘です。上のは。

 私は、子供には単純に勉強だけでは無くて「考える時間」と「教えてくれる人」が必要だと思うのです。
 言葉と感情の繋がりなんて、教えてくれる人が居れば解きほぐせます。「否定」するのではなく、解きほぐすんです。
 正しい方、なんて曖昧な言い方はしません。他人も自分も、ほどよく嫌な気持ちをしない方向へ導いてくれる人が居れば、最適です。それは「常識」だったりもしますね。
 私の場合、それは両親だったり、先生だったり、友人だったり、ネット友達だったり、一方通行だけど作家さんだったり。多くの場合、年上でした。同年代の知人からも、もちろん得る物は多く、こちらの考えを遠慮無く言える楽しさもあります。
 ただ、集団になると善悪の判断が曖昧になる怖さもありますが。一度判断がつかなくなると、悪意を許す事にも繋がると思うんです。
 お友達は選びましょう、ってやつですね。

 勉強をまったくしてこなかった身としては今、勉強も大切だったと痛感しますが、偏るのは何事も良くありません、なんて言い訳をしましょうか。
 でも、一点だけを考えて余裕が無くなるのはいけません。これは子供だけでなく、親も。

「偏る」
 ほら、なんか嫌な字じゃないですか。
「綺麗事」
 ほら、素敵な字でしょう。もう一つ「理想論」なんてのも格好良い字面してますね。

 綺麗な事も、理想も、偽りでも存在する善意も否定されたら、世の中何色でしょう。

 でも、上の言葉を絶対に信じないでください。私も、出来た人間じゃありませんし、人生経験も、口が裂けても海が割れても豊富だと言えません。誰かに一蹴されれば脆くも崩れ去る可能性が、大いにあります。
 なので、出来れば考えてください。答えを、出さない程度に子供の事を。

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