ISBN:448801710X 単行本 森谷 明子 東京創元社 2005/03/01 ¥1,575

 辺鄙なススキ野原の中に建つ図書館を舞台に、ささやかな事件が季節の流れのように、緩やかに起こる。

 日常の謎を、図書館という狭い範囲に限定(一部例外あり)して起こし、少し無理矢理だけど華麗な解決を見せる。連作短編ではあるけれど、登場人物が同一であるだけで、関連性はあまりない。
 ほのかな、しかしいけない恋いなんてのも進行しつつ、どこまでも優しい登場人物たちの言動は見ていてほっとする。

 この「恋」の書き方が、女性作家らしく、すごくモズモズとして面白い。
 昔から少女漫画が好きだったので、この人の書く恋愛小説なら読んでみたいな。

 ミステリフロンティアはやはり面白い。
 上京してきました。
 渋谷の人のたまり具合は、思春期を迎えた少年のフラストレーション並みです。
 でも、面白い街だ。

 H女史と合流し、東京という街を案内してもらう。
 原宿でトランクドラゴンだったかと、フットボールアワーの後頭部(かなり薄い)を見たが、それ以上にインパクトのある人が多い街なので、別に気にならない。
 ジャガーさんでかかれていた「おしゃれに必死な街」というのは本当だった。

 裏通りに入った店の商品って言うのは、少々ひねくれた小物やらが多くてとても面白い。しかし、楽天市場出店中という張り紙を見てしょげる。
 ディスプレイされたバッグなどのデザインを見て、女に生まれたかったと強く感じる。
 洋服のデザインやらアクセサリのデザインやらは、女性がみにつけているもののほうが好きらしい。
 あまり関係ないのだけれど、ミニスカートの綺麗な足に黒ストッキングの女性を見て結婚したいと感じた場合、私は黒いストッキングと結婚する事になるのだろうか。
 いや、よくわからないけど。

 そして、謎の中華風の建物に入り、得体の知れない本屋を発見する。
 忍者についての本、寿司についての本など、外人向けの日本の本を輸入している店らしい。
 忍術の使い方や、服の着方など、資料に欲しかったが、高かったので断念。と言うか、無駄。
 基本的に無駄が好きな二人で巡っていたので、無駄が無ではないあたりに時間の経過を早める作用があると感ずる。

 明治神宮も「見て」おく。
 賽銭も礼もなしにみくじだけ引いて、身にしみる言葉だと丁寧に箱へしまう。
 そういえば前回は靖国神社を冷やかしていた事を思い出す。
 右の肩胛骨がうずく。

 今回は物件探しなども含めて、いろいろな人と会って話せた。
 面白い人、良い人が世の中には多いようである。
 だから、やめられない。
ISBN:4893661922 単行本 渡辺 浩弐 アスペクト 1994/03 ¥1,529

 昔ファミコン通信で連載していたショートショート集。
 著者曰く「思考実験に近い」SF。

 この中に「究極の小説」という話がある。
 インタラクティブで、受け手側が物語を選べる云々、という話なのだけれど、言い換えればそれってブログだなあ、と気づく。
 自分の好きなジャンルを見て、他人も介入できて、まさに先が読めない。
 知りたい単語をクリックすれば、その単語を使っているほかの小説も調べられる、などは、まんまはてなダイアリーである。
 無理矢理なのもあるけれど、どのお話も視線は冷静で面白い。

 3DOが最先端のマシンとして紹介されていたのには笑ってしまったけれど。

ERA

2005年3月9日 音楽
中村一義 CD 東芝EMI 2000/09/06 ¥3,150

 最近、狂ったようにこれをリピートしている。
 1,2,3の「青くさい? ってそりゃいいねいこう」で始まる、後の曲たちの言葉の数々がたまらない。

 すごく攻撃的だ。
 誰かを守りつつ、すごく攻撃的なのが良い。
 それはたぶん「青臭い」なんて言葉に一蹴されるときだってあるんだろうけど、1,2,3ですでにそう言うやつらを一蹴しているから、こっちは安心出来る。安心して感動できる。
「そりゃいいね」こんな些細な言葉。でも、これなのだ。誰かに認められる、というか慰められるってのは、大切な事だと思う。
 中村一義って人間を知っていればいるほど、彼の言葉で「慰められる」事の意義は強いと思う。

 ゆがんだコーラスに、細かいアレンジ。音の面でも素敵。
 音だけで言えば、100Sとはまるきり違う。ERAは、趣味人というか、いわゆるオタク的な音がする。個人的にはどちらも好きだから良いのだけど。
 なんにしろ、威風堂々(part1)でelgarの威風堂々を流し、次の威風堂々(part2)で「聞こえるかい?」から威風堂々ふうのソロへ繋がる瞬間、いろいろな部位がもぞもぞするぐらい興奮するのだから、すでにセンスにやられている。音の違いなど、些末だ。

 ああ、こんな事書いている場合じゃない。
 もう聞きたい。

イーラ
1,2,3
ロザリオ
メロウ
スヌーズ・ラグ
ピーナッツ
ショートホープ
威風堂々(Part1)
威風堂々(Part2)
虹の戦士
ジュビリー・ジャム
ジュビリー
ゲルニカ
グレゴリオ
君ノ声
ハレルヤ
バイ・CDJ
ロックンロール
21秒間の沈黙
素晴らしき世界
 アジアンカンフージェネレーションというバンドがある。
「未来の欠片」でメジャーデビューをし、「リライト」が鋼の錬金術師のOPに採用されたことでブレイク。

 なぜみんな「アジアンカンフージェネレーション」というバンド名に疑問を持たないのか、私は不思議で仕方が無い。
 そして、その疑問を紐解いたとき、ぞっとする解答が現れる。

 まず、単語三つで形成されたバンドと言えば「ミッシェル・ガン・エレファント」があります。彼らのネーミングセンスに影響を受けて、英単語を三つに、ブルースリーが好きだったので「カンフーを入れたい」と思っていた、なんて諸説がありますが、そんなものは建前。

 ここで話は飛びますが、催眠術をみなさんご存じでしょうか。
 よくある、五円玉に糸を通して目の前で振るやつがありますよね。
 あれは「シベリウムの振り子」と言って、まあ観念運動などいろいろありますが、つまりは一定の動作を繰り返すものを見ていると眠くなる、つまり催眠状態に陥る、わけです。
 高速道路の白線を目で追ってはいけないと言われるのも、これと同じ作用が起こるのを防ぐためですね。

 さあ、一定のリズムと聞いて思い浮かぶのはやはり音楽です。
 考えてみれば、アジアンカンフージェネレーションの曲には「繰り返し」が多いことに気づきます。
 印象的なフレーズを繰り返す事を「リフ」と言うのですが、彼らの「リフ」は不思議と印象に残ります。
 果たしてこの「リフ」が巧妙に「催眠効果」をねらい考え抜かれ作り出されたものだとしたら、どうでしょう。

 そしてもう一つ、彼らの歌詞で特徴的な「それ」というワード。
 催眠効果にあわせて、メロディに乗る歌詞という名の呪文によって、聴取者は深い催眠状態に入ります。こう考えると「それ」というのが、呪文によって導かれた何かを行う、または、より催眠状態に深く入り込ませる「キーワード」となっている可能性も否めません。
 最近はあまり「それ」が使われなくなりましたが、とって変わるワードが何か用意されているのでしょう。研究しなければなりません。
 彼らの呪文は確実に進化しています。

 一定のリズム→催眠効果という流れはわかっていただけたかと思いますが、それならばどのバンドも同じようなものじゃないか、という反論が聞こえてきそうです。

 実際、そうなのです。全てのバンドは「催眠」をかけられ、知らず知らずにその「催眠」を流布しようと音楽を行っているのです。つまり、布教活動と同じなのです。だからこそ、ライブなどへ行くと高揚感を覚えたり、神懸かり的な「熱狂」を見ることが出来るわけです。それは宗教に近い。
 ただし、アジアンカンフージェネレーションは違います。彼らは、新しい「催眠」をこの世界に散らそうとしているのです。
 それは、宗教とはまた違い、洗脳に近い。
 彼らが売れたのは必然だった。

 なぜそう断言できるのか。
 彼らがそう自ら誇示しているからなのです。
 アジアンカンフージェネレーション、みなさんこんな舌を噛みそうなバンド名を友達同士で言い合いますか?
 そう、ふつうは略します。
「アジカン」と。

 アジカン。
 阿ジカン。
 阿字カン。
 阿字観。

 浮かび上がる密教の瞑想法。世界との一体感。
 おそらく彼らの特徴的な詩は、何かに変換し、サンスクリット語と照らし合わせると呪文が浮かび上がると思うのですが、どうだろう。

 って、親父ギャグのためにすごい時間を無駄にした気分。

恥ずかしながら

2005年3月9日
 帰って参りました。

 ちょっと待っててください。
 いろいろ落ち着くまで。

一応、ここ数日の空白期間。

----

・中村一義に急激にはまる。ERAを100回くらいリピートする。ライブ映像が欲しくなるが、金がない。

・「1999年ゲームキッズ」を読み、ショートショートに目覚めつつ、眠る。

・「れんげ野原のまんなかで」を読書中。ミステリフロンティアはやはり面白い。

・アジアンカンフージェネレーションと或る瞑想法との関係性を思いつき文章に起こすが、時間の無駄だったとうなだれる。が、ここにアップすることで少しでも意味を持たせてみる。

・12日、13日上京。

・オール讀物推理新人賞へ向けて書き始める。店頭にディスプレイされたウェブカメラ越しに出会う少女と女性が云々かんぬんというお話。

・髪の毛を切ると、また最後に七三にわけられる。

俺は角張る

2005年2月28日
 殊能将之さんの「キマイラの新しい城」を購入。古本屋で250円であった。
 寸前まで新書購入をたくらんでいたので危険である。

 750年前に殺されたどっかの領主の息子が、現代に蘇り、自分を殺した犯人を突き止めてくれと名探偵石動戯作に依頼する。
 みたいなあらすじである。
 このシリーズはこういうもんなので、とくに驚かなかったが(だいたい、恥ずかしげもなく地の文で「名探偵」と石動を形容するのだから)今回は特に設定から奇抜だ。

 半分くらいまで読み進め、なかなか素敵である。
 さあ、どう終わらせるか楽しみだ。

 ふぁーんたーすてぃぽー

雑多

2005年2月25日
 ドリームズカムトゥルーの新譜が、延々と工場で流れ、知人の薦めでCD音質で聞いてみると、見事おちました。
 こっちほうめんに興味が向くとは。洗脳とは確実に存在します。
 同じ理由で、ウルフルズが聞きたくて仕方在りません。

 そう言えば先日、ラジオは春をテーマに曲を流していて、小沢健二の「春にして君を思う」が流れた。
 アルバムにも入っていない、廃盤シングルだというのに根強い。
 ブギーバックも時々流れてくる。

 新譜が楽しみなアーティストの名前を挙げるなら、真っ先に小沢健二を挙げたい。

忘れてません

2005年2月25日
 ちょっと気力がないだけです。

 またすぐに戻ると思うので、しばらくブックマークからは消さない方が良いかも知れませんよ。
 たぶん。

 ところで、殊能将之さんの新刊のタイトルが思い出せません。
 城、キマイラというキーワードしか頭に浮かばないので「キマイラの動く城」かも知れませんが、どんなバイオテクノロジーか知れないので遠慮しておきたいです。

 上記の作品が欲しく久々に本屋へ行ったらば、西尾維新さんの既刊がずらーっと並べてあって驚きます。
 やはりメフィスト賞っていうのは面白いなあ。
 似たような賞が出ないところをみると、やはり難しいのだろうな。全ての作品を編集者が選考するってのは。

 このミステリーがすごい大賞は、いつ潰れちゃうのかな。
 文庫化ペースが異常に早いのが面白いけれど。さすが宝島。

-追記-

 最近、朝は中村一義の「ERA」ばかり聴いています。
 新しいCDを借りるお金も、買うお金も無いから、と思って聴き始めたのだけれど、聴くほどに世界に飲み込まれていく気分。
 素晴らしい。
「青臭い? って、そりゃ、いいね、いこう」
 と言う事で、いってきます。

BRAIN VALLEY〈上〉

2005年2月20日 読書
ISBN:4048730606 単行本 瀬名 秀明 角川書店 1997/12 ¥1,470

 脳の十年が終わって、いったい脳の何がわかったんだろう。
 心の在処はどこなのか。
 神はどうして人間によって生み出されたのか。

 ストーリーの展開や、場面設定自体は、正直平易。
 ただ、それを装飾する設定やアイディアが一筋縄ではない。
 アブダクション、臨死体験、幽体離脱。一歩ずれればオカルトになりそうなこれらを、うまく科学と絡めて、さらにストーリーにも絡めていく。
 突発的なアイディア一つで出来る物ではない綿密さが、素晴らしい。

 脳の働きの説明が続いてくると、果たして登場人物達の動き一つ一つ、さらにこちらの動き一つ一つまで操られて居るんじゃないか、という気になってくる。
 そう言う意味での文章力は、やはり圧倒的。
 ハードSFとエンターテイメント、そのぎりぎりの位置を保っていて、それがやはり面白い。

 瀬名秀明でなければ書けない、瀬名秀明の小説。
 またこういうの書いてくれないかなあ。

レディオ

2005年2月19日
 ヴォーダフォンのCMが流れていた。
 男の人がどうも携帯電話で漫画を見ているらしいと、女の人が発見する。
 そんな機能がそういえばついていたなあ、と自分の携帯を思い出していた。
 まあ、週刊誌一話分が50円などというばかげた値段設定なので、絶対に見たりなどしないけれど。

 しかしだ、いくら新機能をアピールしたいからといって、女の人に
「わあ! 携帯電話で課長島耕作が読めるなんて凄い!」
 と言わせるのはどうかと思う。

 ラブひなでも嫌だけどさ。

おちる

2005年2月18日
 あまりに背中が痛くて、工場の部品を入れるパレットにぶらさがって背筋を伸ばしていたら(良くやる)、どうやら頸動脈がしまっていたらしく、着地した時に世界が回った。
 ふわりと上下左右という概念が消えて、一瞬だけ時間が空白になる。
 いわゆる、オチた状態になったらしい。

 たいしたことは無かったのだけれど、一応帰される。
 そうすると不思議、布団を見るとぶわっと疲れが出てしまう。
 情けない。
 一日七時間で、5日目にしてこのていたらく。
 一人暮らしでは、これが日常にならなくてはいけないのに。

 悔しいので帰り際、土曜日出勤を申し出ておく。
 5日という数字だけ残せれば、とにかく自分に言い訳が出来そうな気がしないでもない。

 はっけよーい。

一生いきてやる。

2005年2月17日
 死というのは、するもんでもなく、あるものでもなく、来る物だと最近考えます。お元気でしょうか、みけんです。
 自殺をする、ではなく自殺に遭うってのが正しい日本語。嘘です。

 そんなこんなで、仕事中、オール讀物推理新人賞向けのお話を一本思いつく。前に考えていたのは、少し書きたい気分では無くなったので没。
 新たなアイディアは、久しぶりに楽しんで書けそうなので、うきうきと電気屋へ取材に行ってきます。

 最近、とんと本を読む時間が無くなりまして、文章に飢えています。
 新刊を買うお金もなく、本屋に行くたび歯をむき出し、新刊コーナーによだれを垂らすしかありません。
 たまんねえ、たまんねえ。
 CDも試聴コーナーを巡り、鳥肌を立てて帰るしかありません。
 たまんねえ、たまんねえ。

 そんな中、やはり100SのOZは素晴らしい。
 聞けば聞くほど深く入り込める名盤であります。たまんねえ。
 もう少し聞き込んでからレビュー。

 そんな中、瀬名秀明さんのブレインバレーも素晴らしい。
 こちらも読み終わったらレビュー。
 ホームページのほうも、少し更新したい。

 忙しくなるほど、やりたい事が出てくるのはなぜだろう。
 人間不思議。

お久しぶりです

2005年2月14日
 ちょっとここ数日をまとめてみましょう。

 或る人に或る映画に誘われる。罰ゲーム? と疑問を投げつけつつ、日曜日に約束を。
 水曜日、仕事を休んでしまいする事がないので、メンマの唄を作る。
 同時進行で「色色色(いろいろしょく)」というまじめな曲も作るが、これは誰にも公開できずしまい込む。

 他忙殺。

 金曜日、引っ越し先の物件について、友人のR氏とL女史と色々な話し合いと、物件を持つ不動産屋へ問い合わせを行う。
 どんどんと条件が贅沢になっていき、なにやらてんやわんやである。
 深夜四時までそれは及ぶ。

 翌朝七時。姉がニューヨークへ旅立つので、お見送りに行く。
 国際線に初めて入って、はしゃぎながら携帯のカメラを駆使する。
 スチュワーデスさんになりたい。
 
 そして今日、或る映画を見に行き、或る感情を抱き、或る名言を吐き出したい気分です。
 いろんな意味で素晴らしい映画。

 ブレインバレー再読中。
 面白味のない日記失礼。

 ちょっとお待ちを。

坊主山。

2005年2月7日
 昼休み返上で、また他方の工場へ行かされる。
 さすがにお腹がすいて、帰路の途中でおにぎりを買う。空腹というスパイスはとてもスパイシー。飽食日本を実感。

 仕事中、色々と思い出して俯く。
 極端な気にしい根性が久々に発露。
 しかし、それも音楽で乗り切る。ありがとうipod。しかし君は堂本剛とキンキキッズを入れすぎだ。

 レンタルしてきた椿屋四重奏が流れる。曲名わからず。液晶が無く、それだけが唯一不便だ。
 きちんとした若い音で気持ちが良い。巧い。
 その後流れるモーサムの、四重奏とは極端な位置に在る音がたまらなかった。

 ふと、思いつく。
「名前」と「助詞」と「動詞」や「名詞」なんかを吹き込んで、shuffleにいれたら面白そうである。
「わたる」「が」「夢」「を」「見る」
 みたいな文章がランダムに出来ないかしら。
「が」「を」「は」「わたる」「夢」
 とかむちゃくちゃなのもまた面白い。

 そんな妄想。
 何か再読しようと、島田荘司さんの本をあさっていると、アトポスとPの密室の間から5千円札がぽろりする。
 これは思し召しだと、ipod shuffleを購入致す。

 栄にあるアップルストア。
 お洒落でなかなか入りにくかったけれど、入ってしまえばなんて事はないのです。売っているのはパソコンだ、パソコンだ、と言い聞かせる。
 ストアに置いてあったshuffleには、そのまま白いイヤホンが刺さって試聴出来るようになっていたのだけれど、本家ipodのほうはBOSEのヘッドフォンがついてました。あれはずるいよ。
 財布に四十円を握りしめ、タワーレコードを冷やかしたり、楽器屋へ行ってみたりした後、本屋でアート本のコーナーへ行く。疑似おしゃれさん。
 適当に一つの本を開くと、これが芸術か、と前屈みになる。
 芸術も、ロックと同じで凄い分厚いオブラート言葉ですよね。

 そんなこんなで、ituneと言うソフトを使い、所持CDをAACと言う形式に吸い出していく。
 mp3でも良かったのだけれど、アップルのページでAACの謳い文句を見てころりとやられてしまう。
 このソフト、データベースにアクセスして、タイトルもアーティスト名も勝手につけてくれるので便利だ。と言うか、それが普通であるという声も聞こえなくはない。
 しかし、YOGURT-poohのデモCDがデータベースにあったり、boogiehouseのカーディガンまで入っていたり、謎が多い。

 明け方までノートパソコンにCDを入れまくる。
 1000曲で3.5gbになり、終了。
 こう考えると、ipodの40gbって化け物だな、と思う。
 と言うか、そんなにいらない。

 とりあえず、試しに聞きながら外に出てみる。
 オートフィルモードで、適当に1000曲の中から512mb分選んで貰う。
 それをさらにシャッフルモードで聞くので、何がでるか分からない。
 これがなかなか楽しみである。

 一曲目:OZ2/100s
 二曲目:asgard/bump of chicken
 三曲目:2010/コーネリアス

 私に、唄を聞かせてください。

弱弱

2005年2月2日
 腰が悪化。這って階段を下りるスキルを身につける。
 今日はなんとか歩けるが、足に全て負担が行っているようでしんどい。
 書いたからと言って何が変わるわけでもないけれど、これのせいで本を読む集中力も欠けば、睡眠時間も削れていく。

 なのでレビューも書けないし、とくに楽しい話題を提供する事も出来ない。
 いや、もとより楽しい話題を提供していたのかも怪しいのだけれど。

 そういえば、矢野さんの氷の世界はとても格好良いですよ。

めでたい

2005年2月1日
 友達の友達がお子さんを出産。
 二、三度ゲームを一緒にやったのと、笑い声を聴いた事しか無いのだけれど、それにしてもおめでたいのだ。
 しかし、これからが大変なんでしょうけど、大変な事を笑って話して頂きたい。

 一個の「個」であり、自分の分身でもある子供を持つって、どういう感じなのだろう。
 そう言う矛盾が、たぶん苛立ちにも変わるし、愛らしさでもあるのだろうなあ。

 羨ましい。
 せめて、ほっぺを触らせて欲しい。

オペラ座の怪人

2005年1月30日
 見てみました。
 あの胸を寄せてあげるあの時代の洋服に、たまらないエロスを感じる私にとって見ても大満足の映画。
 歩くたび、踊るたびにはじけんばかりに瑞々しく揺れるわ揺れるわ、こう、まるでその当時の人間の視点に立ち、若い果実をむさぼるような視線を僕らはイメージして生きていく。
 とくに脇役の金髪の子のこぼれんばか――

 いや、内容に触れましょう。
 ミュージカルでした。素敵な。
 境遇があり、犯罪があり、結果があり。美しくも澱みある。

 そんな感じ。
 映画館が欲しくなりました。腰が痛くて途中で死ぬかと思ったけれど。

本の選定

2005年1月28日
 引っ越すにあたって、どの本を持って行くかを、吟味する。

 米澤穂信さん、牧野修さんのSF系、瀬名秀明さん、天童荒太さんの著作は当然として、他にどれにするか。
 半村良さんの「晴れた空」と「雨宿り」も持って行かなければなるまい。
 小林泰三さんの「海を見る人」と「密室・殺人」も当然だな。
 北村薫さんの私シリーズ、お嬢様シリーズも当然だね。
 吉田修一さんの「パレード」も忘れちゃ行けない。あんな結末にはなりたくないけれど。

 ああ! 古川日出男さんの「サウンドトラック」は絶対に忘れたら行けない。現代の奇書。

 あとは芥川龍之介集と菊池寛集と武者小路実篤も忘れちゃ行けない。この辺りの読みやすい文学は時々体に注入したくなる。
 武者小路実篤の、あの悶々とした感じは、危険であるといえば危険なのだけれど。

 本棚を改めて見直し、こう選定していくとわかるのが、自分の趣味の偏り。
 なんでこんなに角川ホラー文庫が多いのだろう。
 瀬川ことびさんの著作がぼろぼろになっていたり、中井拓志さんのレフトハンドがハードカバーであったり。
 パラサイトイヴが、なぜ二つもあるのか、それも問題だ。
 ちなみに、八月の博物館も二つある。

 整理の意味も含めて、2万ヒット踏んだ人に森博嗣氏のSMシリーズプレゼント(送料外)とかどうだろう。
 浅暮三文さんの「10センチの空」もつけます。

 なんて、ね。

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