ISBN:4043540019 文庫 西澤 保彦 角川書店 2000/05 ¥600

 箱入りお嬢様の家で、見知らぬ女が血を流して倒れている! 傍らには、大量の髪の毛がストッキングに包まれ置かれていた。
 女の「死体」に困ったお嬢様は、死体の処分を男友達に頼むが。

 と言うお話。
 タックシリーズの第一弾、と銘打ってあったので購入してみる。
 シリーズ物はキャラクタ造形が命だが、それはもうばっちり。良い味が出ている奴らばかりである。こんなに好印象な主人公、久々だ。

 ミステリとしては、どうなんだろう。やいのやいのと、主人公達に喋らせるのだけれど、推理が飛躍しすぎている部分も多いような。筋は通るだろうけど、他にも可能性はあるだろう、と言いたくなる(これは、登場人物達も作中言っているが)。
 それでも、物語全体がもつ構成の妙が良い。後半に雪崩れる展開は、とんでもなく気持ちが良くて、上記の不満など忘れてしまった。

 で、早速第二弾を文庫で購入。
 楽しみだ。

コメント

織田麻里
織田麻里
2007年11月10日23:41

こんにちは。大好きな「タック&タカチ」シリーズのことでしたので、コメントさせていただきます。このシリーズの1作目は、「解体諸因」(講談社)です。
このシリーズは、ぜひ、順番通りに読んでいただきたい。特に「スコッチ・ゲーム」(角川)「依存」(幻冬舎)の2作は、この順序で物語が進みますから。
自分も、友人に言われて、その通りに読んだのですが納得でした。「依存」は、結構なボリュームがあったのですが、一気に読みきってしまう位おもしろいですから、がんばって、シリーズで読んでください。結構、図書館にもあるみたいですよ。

ミケン
ミケン
2007年11月13日0:52

 どうもです。てっきり、タック&ボアンシリーズかと思ってました。なるほどそういえばタカチも主要です。
 解体諸因派は、実家に未読で積んでいた覚えがあるので、帰省後、読んでみたいと思ってます。とりあえず、今は時系列順に「子羊たちの聖夜」を読了しました。なかなかぞっとするおもしろさ。
 スコッチゲームと依存も、明日入手しようと考えています。
 どうも、面白い本は手元に残しておきたくなる質らしく、どんどんお金が減っていく、今日この頃です。

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