慟哭

2005年6月22日 読書
ISBN:4488425011 文庫 貫井 徳郎 東京創元社 1999/03 ¥756

 幼女連続殺害事件。警察内部。平行して或る男が宗教へはまっていく。二つのエピソードが、かみ合う?

 新興宗教が上手く表現されてるなあ、とは思いつつも、後半の「ビジネスとしての宗教」の説明はまるで解説書の丸写しみたい。
 はまったのはわかるとして、イコールああまでなるかな、とも首をかしげるよなあ。

 佐伯がなぜあれほど娘に執拗な関心を持っていたのかよくわからないや。自分の生い立ちと重ねたから? にしても弱いと思う。そこが理解できなくて、しかし重要なところで、途中で置いて行かれたような気分になった。
 よく「人間が書けている、書けていない」と言う表現があるけど、この本は間違いなく書けているのだけど、リアリティが無いと言うか。なんだろう。変な気分。

 それでも一気読みさせるに、素晴らしい地の文のテンポは圧倒されて寝不足です。
 貫井さんの本は、もっと読んでみたいな。

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