アジアンカンフージェネレーションというバンドがある。
「未来の欠片」でメジャーデビューをし、「リライト」が鋼の錬金術師のOPに採用されたことでブレイク。

 なぜみんな「アジアンカンフージェネレーション」というバンド名に疑問を持たないのか、私は不思議で仕方が無い。
 そして、その疑問を紐解いたとき、ぞっとする解答が現れる。

 まず、単語三つで形成されたバンドと言えば「ミッシェル・ガン・エレファント」があります。彼らのネーミングセンスに影響を受けて、英単語を三つに、ブルースリーが好きだったので「カンフーを入れたい」と思っていた、なんて諸説がありますが、そんなものは建前。

 ここで話は飛びますが、催眠術をみなさんご存じでしょうか。
 よくある、五円玉に糸を通して目の前で振るやつがありますよね。
 あれは「シベリウムの振り子」と言って、まあ観念運動などいろいろありますが、つまりは一定の動作を繰り返すものを見ていると眠くなる、つまり催眠状態に陥る、わけです。
 高速道路の白線を目で追ってはいけないと言われるのも、これと同じ作用が起こるのを防ぐためですね。

 さあ、一定のリズムと聞いて思い浮かぶのはやはり音楽です。
 考えてみれば、アジアンカンフージェネレーションの曲には「繰り返し」が多いことに気づきます。
 印象的なフレーズを繰り返す事を「リフ」と言うのですが、彼らの「リフ」は不思議と印象に残ります。
 果たしてこの「リフ」が巧妙に「催眠効果」をねらい考え抜かれ作り出されたものだとしたら、どうでしょう。

 そしてもう一つ、彼らの歌詞で特徴的な「それ」というワード。
 催眠効果にあわせて、メロディに乗る歌詞という名の呪文によって、聴取者は深い催眠状態に入ります。こう考えると「それ」というのが、呪文によって導かれた何かを行う、または、より催眠状態に深く入り込ませる「キーワード」となっている可能性も否めません。
 最近はあまり「それ」が使われなくなりましたが、とって変わるワードが何か用意されているのでしょう。研究しなければなりません。
 彼らの呪文は確実に進化しています。

 一定のリズム→催眠効果という流れはわかっていただけたかと思いますが、それならばどのバンドも同じようなものじゃないか、という反論が聞こえてきそうです。

 実際、そうなのです。全てのバンドは「催眠」をかけられ、知らず知らずにその「催眠」を流布しようと音楽を行っているのです。つまり、布教活動と同じなのです。だからこそ、ライブなどへ行くと高揚感を覚えたり、神懸かり的な「熱狂」を見ることが出来るわけです。それは宗教に近い。
 ただし、アジアンカンフージェネレーションは違います。彼らは、新しい「催眠」をこの世界に散らそうとしているのです。
 それは、宗教とはまた違い、洗脳に近い。
 彼らが売れたのは必然だった。

 なぜそう断言できるのか。
 彼らがそう自ら誇示しているからなのです。
 アジアンカンフージェネレーション、みなさんこんな舌を噛みそうなバンド名を友達同士で言い合いますか?
 そう、ふつうは略します。
「アジカン」と。

 アジカン。
 阿ジカン。
 阿字カン。
 阿字観。

 浮かび上がる密教の瞑想法。世界との一体感。
 おそらく彼らの特徴的な詩は、何かに変換し、サンスクリット語と照らし合わせると呪文が浮かび上がると思うのですが、どうだろう。

 って、親父ギャグのためにすごい時間を無駄にした気分。

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