世界の中心で、愛をさけぶ
2005年1月20日 読書
ISBN:4093860726 単行本 片山 恭一 小学館 2001/03 ¥1,470
与えられる事の「楽」さと、与える事の「楽」しさ。
「し」が入るくせに。
あらすじは、紹介するまでもないほど有名な本。
そして、若い人の本。
面白かったけれど、批判される理由もわかる。しかし、その評価が正しいのかどうかなんて、誰が決めるか。時代は流れている。
個人的に、逃避行中、いつの間にか死を肯定して話していく電車の中でのシーンはなかなかじんとしてしまった。
嘘です。「じん」じゃなくて、泣きました。
妙にお洒落を気取った文章の書き方は、好き嫌いがはっきりとわかれそう。
フランス映画を芸術的に見てますよ、ワイングラスゆらゆら的な。
フランス映画はエロいから良いのだ。エロいから。エロエロエロー。
話がずれた。
この本を読んでいる最中、傍らに北村薫さんの「リセット」が置いてあるのを見つけて、ふと思い出した。
その中に宮部みゆきさんと著者の北村薫さんの対談が載っていた。対談中にこんな対話があった。
-引用-
宮部・
とっても好きなシーンがあるんです(中略)事故に遭うところ。真澄さんが事故の直前「もしもの事があったらわたし、あなたのお母さんに会わせる顔がない」っていうところです。
北村・
それは、ぜひ使いたいセリフでした(後略)
宮部・
(前略)今、語られている恋や愛のなかには、この感覚は少ないと思うんですよ。あなたに何かあったら、あなたのご両親に申し訳ない、という感覚は、薄れていると思うんですよ。人に恋したり、愛したりする感情が、相手を思いやる事なら、その中にはかならず親の事もあるはずなのだけれど――。
-引用終わり-
つまりこれは、現代のお話。
価値観が変わった現代のお話。それが受け入れられている。
そう実感。
与えられる事の「楽」さと、与える事の「楽」しさ。
「し」が入るくせに。
あらすじは、紹介するまでもないほど有名な本。
そして、若い人の本。
面白かったけれど、批判される理由もわかる。しかし、その評価が正しいのかどうかなんて、誰が決めるか。時代は流れている。
個人的に、逃避行中、いつの間にか死を肯定して話していく電車の中でのシーンはなかなかじんとしてしまった。
嘘です。「じん」じゃなくて、泣きました。
妙にお洒落を気取った文章の書き方は、好き嫌いがはっきりとわかれそう。
フランス映画を芸術的に見てますよ、ワイングラスゆらゆら的な。
フランス映画はエロいから良いのだ。エロいから。エロエロエロー。
話がずれた。
この本を読んでいる最中、傍らに北村薫さんの「リセット」が置いてあるのを見つけて、ふと思い出した。
その中に宮部みゆきさんと著者の北村薫さんの対談が載っていた。対談中にこんな対話があった。
-引用-
宮部・
とっても好きなシーンがあるんです(中略)事故に遭うところ。真澄さんが事故の直前「もしもの事があったらわたし、あなたのお母さんに会わせる顔がない」っていうところです。
北村・
それは、ぜひ使いたいセリフでした(後略)
宮部・
(前略)今、語られている恋や愛のなかには、この感覚は少ないと思うんですよ。あなたに何かあったら、あなたのご両親に申し訳ない、という感覚は、薄れていると思うんですよ。人に恋したり、愛したりする感情が、相手を思いやる事なら、その中にはかならず親の事もあるはずなのだけれど――。
-引用終わり-
つまりこれは、現代のお話。
価値観が変わった現代のお話。それが受け入れられている。
そう実感。
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