私事

2004年12月21日
 ふりんさーん! もし見てたら携帯のほうに連絡をー!

---

 姉が携帯電話でたまごっちを飼い出すと言う奇行を。
 いまさら、と鼻で嗤ってやると、眼を輝かせて、
「新種発見だよ!」
 とのたまう。新種以前のたまごっちも買えなかったじゃないか、とは言わない。

 五歳になってくちばしが生えたらしい。
 なにっちと言うのかわからないので、私は心の中で「突起っち」と名付ける。
 おやつを上げたり、無意味にトイレを流したりしてみてたら、姉に怒られる。

 仕事から帰ってくると、姉が映画を見ている。
 一緒になってデッドマンウォーキングだったかを途中から見る。
 テロップが出て終わると、私はたまごっちの様子を覗いてみる。

 死んでた。

 姉が叫び、笑う。映画を見る前におやつをあげてたりしてたのになあ、と言う。
 なんとも難易度の高いゲームだなあと私はいまさら実感する。
 さらば突起っち。

 にしてもだ、流行とは怖い。
 これがたまごっちブーム最盛期での出来事だったら、お墓を立てるだとか、ましてや泣く人間すらいたらしいのだから。
 これでは生け贄を差し出して神様を鎮めていた昔の人を馬鹿に出来ない。

 なんか、よくわからないけど、メインは私事。
 電話ください。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索