エンターテイメントとは何か、とずっと考えていた。
 ジャンルか? 小説でも、エンターテイメント小説なんて言われる物がある。
 でも、何か違う。
 エンターテイメントって、受動的な物ではない。そんな気がしていた。
 だからこそ、発信できる「blog」が人気になったのだろうし、そこからエンターテイ
ナーが生まれている。

 して、

 ショッピングセンターを舞台にした小説を書こうかな。
 H女史と話していて切っ掛けを掴み、私は頭の中にプロットを組み立てていた。
 まず考えたのは、何人かの無職の人間がショッピングセンターに入り浸って繰り広げる
物語、というものだった。

 中心人物とは無関係な、様々な人たちが少しずつ関わって、一つの物語が出来ていく。

 小説のイメージはそんな感じ。
 で、ふと気づいた。
 その無関係な人々にも、ストーリーはあるだろうし、その無関係な人々と無関係な人々
にだって、ストーリーがあっても良い。

 この繋がりって「blog」と似てないか?
 そんな感じで思考を発展。think! think! think!

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 一つ舞台を用意する。それはもちろんショッピングセンター。
 まず、主催者が一つ物語を用意する。日曜日から一週間の、小さな物語。主要な登場人
物は少数。

 これが「素」

 その一週間のストーリーの間に、登場人物たちが、少しだけ触れる「無関係な人々」
に、ユーザーが「トラックバック」する。
「トラックバック」したユーザーは、その「無関係な人々」のストーリーを書き上げる。
 その無関係な人々の物語に出てくる、無関係な人を、また誰かがトラックバックする。

 違うユーザーが同じ人物を書いても良い。パラレルワールドだってありだ。
 一週間を使い切ってしまったら、新たな一週間を作っても良い。そうして年月を重ねて
いくのも乙だ。
 人が少なくなればショッピングセンターは閉店するだろうさ。

 ここまで考えて、色々アイディアが出てくる。

 例えば、解決のないミステリ的なお話を誰かが書くとする。
 その答えが分かった(または辻褄の合う話を考えついた)ユーザーは、トラックバック
して、探偵役を作り解決しても良いし、その事件解決のヒントとなるような目撃者を作り
出しても良い。
 もし大きく外れた解答でも、そこからまた新たな物語が生まれるかも知れない。

 しかし、これじゃあ「小説」を書く人間しか「エンターテイメント」を感じられない
じゃないか、と気づく。
 でも、すぐに解決。

 小説が、ネタを振ってあげればいい。店内に流れている音楽を描写したりすれば、それ
にトラックバックして誰かが音楽を作ればいい。
 ポスターを描写すれば、誰かが書いてくれるかも知れない。
 漫画でだって良いはずだ。
 詩だって。写真だって。ラジオだって。漫才だって。

 これって、最高のエンターテイメントじゃない?

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 運営は、広告費とユーザーからの寄付金ですればいい。
 この寄付金が貯まるとショッピングセンターに新たな施設が出来たりすれば面白い。
 維持費、というわけだ。これが無くなると、ショッピングセンターは閉店となるし、
サービス(サーバー管理)が悪くなる(笑)

 また、有料でショッピングセンターの専門店街に店を出す事が出来たりしても良い。そ
の店の日常を書き出しても面白い。バイトを雇ったりね(もちろんそのバイトにだって誰
かがトラックバックしてストーリーが出来る)。

 ユーザー間で金銭が動いても面白い。
 音楽を買ったり、絵を買ったり。それも一〇円とかそのくらいで。規模が大きくなれ
ば、ちりも積もれば山となるじゃない?
 一〇円をケチって違法に手に入れようとする人間も居ないだろう。
(もちろん、自分も創作物を作り出せば収入として入ってくる)
 巧い(好きな)文章を書く人間に、金を渡してトラックバックを頼んだりするのも良い
ね。
(もちろん数パーセントは運営者に入るようにしなければね)

 チュンソフトさん、街2として、どうだ!

 受動的ではなく「能動的MMORPG」

 なんてね。

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