そうでガス

2004年9月21日
 深夜、ある用事を済ませて帰宅しようとしていた。
 時間は四時。
 しかし、家に近づくにつれ、秋風が心地よく、もうこのままどっか行きたくなった。
 ので、どっかへ行く。

 知っている道をずーっと通っていく。
 くるっと回って同じ道を回ってみたりする。知らない道に出たら帰れる保証がないので、知っている道だけを。車はまるで通らない。アスファルトだけ。
 長袖着てくれば良かった、と思うほど、もう肌に風は冷たくて、しかし刺すほどではない心地よさ。目をつぶって居たくなるが、右手のアクセルがそれをさせない。
 センチメンタリストでもロマンチストでも無いが、ふと空の濃紺が青に変わってきて、泣きたくなる。
 言語化できない感情ってのも、良いもんだ。

 俺は今、フィクションの中に!

 ガス欠!

 汗だくで、新聞配達を横目に、二〇分ほど押して帰ったそうだ。

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