健常者?

2004年8月3日
 知的障害者通所授産施設というのがあります。
 簡単に言うと、知的障害者の方たちが物を作る場所を提供して、それを売り出す施設、なんでしょうか。

 今日テレビで、大阪のそういう施設「インカーブ」の特集をやってました。ここは、アートやデザインを、つまりアーティストを育てようとしているところらしいです。
http://www.soohkai.com/
 ページです。ここには載ってませんが、鉄骨を溶接して作った「タワー」というのが中々格好よかった。
 現代美術やらなんやらはようわかりませんが、単純に格好良い。
 作っている方の台詞がまた良かった。
 鉄骨を見て、
「いいね! この色いいね! 錆の色がいいよ!」
 もう、美の基準が出来上がっているのでしょう。創作をやっている人間なら、絶対共感できる感情。
 一番楽しい瞬間を、楽しそうに話していた。

「障害者が作ったという事を冠にせず、今後は売ってゆきたい」
 という言葉の通り、商品の質は高いです。
 ちょっと前からトートバッグが欲しかったので、お金が出来たら買うつもりになるくらいのもんです。
 Tシャツも、サイズがあれば6800円も高くないなあ。

 障害者の人と健常者の人(便宜上の言葉)とを同じ位置に置くのは無理があると考えていました。
 差別とかそういう問題ではなくて、足が悪い人に階段を上がれと言わないような感じである、と。
 でもそれって、結構わかったふりをしていただけで、閉じた考え方だったのかも知れない、と思い直した。
 やって無理なことなんて、誰でもあるもんだしなあ。
 やって出来ることだって同じくらいあるし。

 でも「小説」が無い。
 詩は見たことあるけれど、そういう人たちが書いた小説は知らない。
 文字から状況を「把握」し留める、という作業が困難なのかな……
 しかし、いつか読んでみたい気がする。
 そして、その才能に嫉妬してみたい。

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