ISBN:4840214875 文庫 秋山 瑞人 メディアワークス 2000/04 ¥557

 いやあ、面白かった面白かった面白かった面白かった。
 猫が凄いんだもの。猫で泣くとは思わなかったんだもの。

 この本の含むものは多いと思います。
 宗教観であったり、歴史であったり、夢であったり。
 たった数匹の猫のやりとりで、それを提示し、考えさせる物語の魅力。

 SFであるから、少々ややこしい記述は確かにあります。でも、そんな所は全部読み飛ばしちゃってもよろしいです。
 B級SF映画のコロニーを思い浮かべつつ、そこにカビを振りまき、そこらへんの道路にうずくまってるぼろぼろの猫達が、格好良くそのカビだらけのコロニーを闊歩する。
 一つ街が出来ていたり、一つ総括する集団があり、もちろんそれに反発を持つ猫も、日常をなんの疑いもなく受ける猫も、夢を持つ猫も、夢を持たない猫も信心深かったり、良いやつだったり悪奴だったり……

 ほら、普段読んでいる本と何が違いますか。
 敷居は高くないはずです。

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