秘密

2004年5月15日 読書
ISBN:4167110067 文庫 東野 圭吾 文芸春秋 2001/05 ¥620

 妻と娘がスキー旅行へ行く途中、事故にあった。
 奇跡的に娘は助かったが、妻は帰らぬ人に。
 だが、もう一つの奇跡が起こっていた。
 妻の意識が、娘の体に乗り移ったのだ。

 東野圭吾さんの出世作でしょう。
 これの前から、良作、傑作の部類は出していたのですが、一般受けはしてませんでした。私も「秘密」で知った口です。

 設定だけを見れば、単純なエンターテイメント作品に思えますが、ただ楽しませて、感動させて、だけでは終わらない。
 父親の葛藤や妻の葛藤が、とてももどかしく、胸元をかきむしりたくなるほどです。
 この本を読むのは、苦痛です。
 いくら面白く、感動が待つのがわかっていても、もう私はこの本の「葛藤」を読みたくありません。
 それでも、未読の方にはおすすめです。

 ああ、もう本当。思い出すだけでも、嫌だ……あのシーン……
 でも、最後のシーンだけは、何度も思い返したい。

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