ISBN:4344405153 文庫 吉田 修一 幻冬舎 2004/04 ¥560
冴えない大学生。
芸能人と付き合っている女。
自称イラストレーターの女。
男娼の男。
映画配給会社勤務の男。
接点のなさそうなこの五人が、一つ屋根の下「上辺だけの付き合い」を続けていく。
そういうお話。
吉田修一さんというと「パークライフ」で芥川賞を受賞した作家さんで、著書はあまり多くありません。
ので、全部読んでは見ているのですが、良作あれど、傑作無しという印象でした。
でも、この「パレード」は傑作を飛び越え名作。
なぜこの本が文学史に名を残さぬのだろう!
と今声を大にして叫びたい。
川上弘美さんが、まさに私の心境を解説で書いてくださっているので、今更何を言う事も無いのですが……。
ただ、やはり「怖い」です。この本はとんでもなく怖くて、しかも「愛しい」です。
この本の世界から抜け出せなくなるかと思いました。
涙が出ない打ち震える感動、というのを、初めて覚えました。
発売はだいぶ前だけれど、今のところ今年最大の収穫。
冴えない大学生。
芸能人と付き合っている女。
自称イラストレーターの女。
男娼の男。
映画配給会社勤務の男。
接点のなさそうなこの五人が、一つ屋根の下「上辺だけの付き合い」を続けていく。
そういうお話。
吉田修一さんというと「パークライフ」で芥川賞を受賞した作家さんで、著書はあまり多くありません。
ので、全部読んでは見ているのですが、良作あれど、傑作無しという印象でした。
でも、この「パレード」は傑作を飛び越え名作。
なぜこの本が文学史に名を残さぬのだろう!
と今声を大にして叫びたい。
川上弘美さんが、まさに私の心境を解説で書いてくださっているので、今更何を言う事も無いのですが……。
ただ、やはり「怖い」です。この本はとんでもなく怖くて、しかも「愛しい」です。
この本の世界から抜け出せなくなるかと思いました。
涙が出ない打ち震える感動、というのを、初めて覚えました。
発売はだいぶ前だけれど、今のところ今年最大の収穫。
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